キュビズムってなに? 美術館をもっと楽しむ豆知識

ライフ, リラックス, 生き方, 絵画

こんにちは。

三月も後半戦、いよいよ季節は春に突入しますね。

春といえば、出会いと別れの季節。

お引越しや人間関係など、心も体も知らず知らずのうちに

疲れてしまうことでしょう。

さてさて、そんな目まぐるしい春にぜひ訪れたいおすすめスポットがあります。

ずばり、美術館です!

 

――美術館。

まず語感、良いですよね。

ガラス張りの大きな回転扉を抜けて、広がる大理石のロビー。

そして、古今東西の絵画や作品の並ぶ回廊を抜けながら鼻を通ってゆく

紙と絵具の混ざった乾燥した空気がなんともいえません。

それに、なんだか行くだけで知識と教養が身につく感じさえします。

さて、そんな美術館ですが実際のところ

「でも、絵画のことよく知らないし…静かだし…楽しいの?」

と思ってしまう気持ち、よくわかります。

誰にでも門戸が開かれているとはいえ、

自分の知らないジャンルに足を踏み入れるのは勇気のいるものです。

けれど、作品を見ている間

ここは不思議と非日常に浸れる空間でもあります。

直観で自分の好きな作品を眺めるのも良し、

有名な絵画をじっくり眺めるのも良し。

美術館の楽しみ方は本当に人それぞれなのですが、

やはり知っておくと美術がもっと楽しくなる情報もあることは事実です。

そこで今回は、そんな豆知識をひとつご紹介したいと思います。

 

では、ここでひとつご質問です。

ピカソの絵、お好きですか?

 

私は、というと正直少し怖かったです。

それに、なんだか絵が平べったくてよくわからない……

けれども、ピカソはその名前を聞くと誰だって

どんな絵のことを言っているのか想像できるくらいには有名な画家です。

それはなぜか。

ピカソは美術の手法に革命をもたらした人物だからです。

その革命的手法というのが今からお話する「キュビズム」というものになります。

 

■キュビズムって?

 

キュビズムという手法を一言でいうと、

様々な角度から見た対象をひとつの絵の中に描くこと

です。

どういうこと? となりますよね。

では、まずは《泣く女》パブロ・ピカソ

をご覧ください。

この絵、写実的ではありませんよね。

キャンバスの目の前に座って泣いている女性を

そのまま描いた絵では決してないわけです。

けれど「泣いている」という感情は痛いほど伝わってきます。

というのも、ピカソは「泣いている女」を見て

そのまま写真のように残そうとしたのではなく、

「泣いている女」という対象を様々な角度から見て、

切り取って、その感情の部分を絵に乗せているからなのです。

〈見たまんま〉ではなく、いわば見たものの〈本質〉部分を

描こうとしたわけですね。

 

この手法は今まで当たり前とされていた遠近法をきちんと守った

まるで写真を切り取ったかのような絵画の様式をひっくり返すものでもあります。

当時は、賛否両論あったことでしょう。

けれども、このピカソを含む数名の画家が起こした「キュビズム」の

台頭によって絵を描くことの表現の幅が大きく広がったともいえます。

いかがでしょう。

キュビズムのこと、そしてピカソの描こうとしたもの、

ほんの少しだけでもおわかりいただけたでしょうか。

キュビズムはピカソの絵のほかにも錯視を利用した

トリックアートなどにも用いられています。

案外身近にピカソの手法が隠されていると思うと、

親近感が湧きますよね。

 

さて、これだけの知識でも美術が少し身近に

感じられたのではないでしょうか。

アートスケープというサイトでは、今現在開催している

美術展のスケジュールが簡単に検索できます。

ぜひ、今年の春はキュビズムの知識を片手に

美術館に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

Writer's Profile

アレティ編集部