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何度訪れても新しい、 わたしの成長を映し出す京都旅

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「同じ街を訪れたはずなのに、あの日見た京都とは違って見えたんです」

そう語ってくれたのは、建築学を専攻する大学院生の薫乃(ゆきの)さん。

京都を訪れるのは高校の修学旅行以来だそうです。

今回は年齢を重ねた今だからこそ見える京都の街を、薫乃さんと共にご紹介します。

 


1日目 10:30 鴨川さんぽ


夜行バスで京都に到着後、まずは銭湯でさっぱり。朝ごはんでエネルギーをチャージできたら、いざさんぽに出発です!

「川沿いの賑わいが印象的ですね。ランニングする人がいたり、野鳥がいたり、お店のテラス席があったり。

川と建築物のの距離がとても近いのも特徴的です。

小川もまた良くて、川のすぐそばにある古い小道を探検気分で散策しました」

気ままなさんぽだからこそ、こんな偶然の出会いも。

「歩いていたらたまたま伏見稲荷大社にたどり着いたんです。偶然の出会いを楽しむ旅もいいな、って思いました」

その後、京都タワーに立ち寄って大阪の知人と楽しくランチ。


1日目 19:00 高島屋で旧友と再会


この日は、つらい浪人時代を共に過ごした友人と久しぶりの再会 

「実は今回京都に行ったのは、3年ぶりに友人と会うためでした。

今は2人とも建築を学んでいますが分野が全く違うので、それぞれの視点でどう街が見えるか楽しみにして行きました。 

実際、歩いていてふと目に入った焼肉屋さんの表に、平らな配管のような特徴あるオブジェクトがついていて。

彼女はデザイン系なのでデザインの一部として捉えてたんですが、私は設備系なので排気を外に出す配管としてここに配置するのはおかしいなって見てました。

配管一つからお互いの視点の違いを感じられた出来事でした」

食後は先斗町をぶらぶら。

「大人な趣がある飲食店街でした。高校生の私は知り得なかった夜の京都も、今では十分楽しめるようになったんだなあ、と」

この日は友人宅に一泊です。


2日目 11:30 お寺めぐり


なんと1日目の夜に雪が降り、2日目の京都は雪化粧。めったに見られないお寺の表情を楽しめる日となりました。

最初に訪れた寂光院は「祇園精舎の鐘の声」で始まる『平家物語』に描かれたお寺。

「2000年の放火による火災を生き残った地蔵菩薩のエピソードに驚きました。

ガイドさんがいて歴史を詳しく知れたのが良かったです」

お次は三千院へ。

「下から見て迫力を感じる特殊なデザインで、とてもかっこよかったです。木の繊維に沿って部材が使われているので、テクスチャーがすごく綺麗に見えるんだと思います」

「三千院では大根祭というお祭りもやっていて、地元で採れた大根の煮物が振舞われていました。なんだか地元の温もりを感じて、心も身体も温まりました」

3つ目のお寺は、宝泉院。

「窓枠を額縁に見立てた額縁庭園と額縁五葉松が筆舌に尽くし難い美しさで、この旅一番の感動を覚えました。

小窓も個性的で、細部に渡るこだわりからにじみ出る美しさを感じました」


2日目 16:00 南禅寺 水路閣


今回の京都観光を締めくくるのは、全国でも珍しい水路閣。琵琶湖の水を京都市内に運ぶ上水道として、明治21年から現在まで使われています。

「地元の親切なおじさんに案内してもらいました。生活に身近な水にも歴史があるって面白い!」

「坂道を上ると貨物運搬に使われていた『蹴上インクライン(傾斜鉄道)』がありました。

眼下の八坂神社の鳥居が、夕日に照らされて輝いて見えました」

初めてづくしの京都を堪能した薫乃さんは最後に友人と夕食を楽しみ、後ろ髪ひかれながら再び夜行バスへ。


自分が変われば世界も変わる


今回の旅が彼女にとってどのような体験となったのか、最後に伺いました。

「前回修学旅行で来た時は、教科書に載っている歴史を確かめただけのような旅でした。でも今回自分の足で歩いたことで、“水の街”という新しい印象が得られました。

それに息を飲む美しさを感じるなど、心が動くのも感じました。

建物に寄り添えるようになった自分の成長も感じられて嬉しいです。知識が実になるって、こういうことなんですね」

Aretiライター|セイナ

フリーライター。働き方・生き方の記事を中心に執筆しています。ライターを初めて間もないですが、幼い頃から大好きだった書くことで生きていこうと奮闘中。 大学でも...

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