読みもの
アクセサリーブランド“la broderie AWANO Ryoko”でひと匙のきらめきを
日本の伝統模様”松波”をイメージし、仏製スパンコール、日本製ビーズ、スワロフスキーを使用したイヤリング・ピアス『松波』。¥16,000(税抜)
おしゃれごころを誘うハンドメイドアクセサリー
la broderie AWANO Ryokoのアクセサリーを生み出すために欠かせない“クロッシュ ド リュネヴィル”という刺繍技法。スパンコールをびっしりと重ねることができ、小さなアクセサリーでも、ときには花びらのように、ときには鱗のように陰影と立体感を生み出し、そーっと触れたくなるくらい愛おしさも凝縮されています。今日はメイクもヘアも決まらない! という日も、こんなアクセサリーをプラスすれば、気分を上向きにしてくれます。 「オートクチュールとは高級縫製服という意味。高い技術を持つ職人たちがそれぞれの技巧をこらし、特別な顧客のための一着を仕立てます。オートクチュールにおいて、刺繍職人もその技術集団のひとつであり、クロッシュ ド リュネヴィル刺繍はその職人が使う技術のひとつ。卓越した技術と、選び抜かれた材料、膨大な時間をかけて生み出される、手仕事ならではの深み、微妙な色や質感の違い、繊細な美しさ。それがオートクチュールによる刺繍の最大の魅力で、ルサージュ刺繍工房の先代オーナーであり、パリの刺繍学校 エコール・ルサージュ創設者である故フランソワ・ルサージュ氏は、“刺繍とは夢を見ること”とおっしゃっていました。効率化やデジタル化が進んだ現代にこそ、それとは正反対の、手間ひまをかけて作られた美しいものに、私たちはどうしようもなく惹かれるのかもしれません」仏製のスパンコールやアンティークスパンコールなどを使用し、花束をイメージした華やかなデザインのヘアコーム『ブーケ』はまとめ髪のアクセントに。各¥25,000(税抜)
ヘアコーム、ピアス、イヤリング、どれもアンティークのスパンコールやシルクリボン、ガラスパーツなど、厳選した材料をミックスし、リボン刺繍やワイヤーワークとの組み合わせ、様々な刺繍技法を用いることで豊かな表情を楽しめます。 「色や素材の組み合わせも、毎回かなりの時間を費やしています。私自身、あまり派手なものは好まないので、例えばゴールドの場合、マットゴールドやブロンズを使用し、ギラギラし過ぎないように。複数の色を組み合わせる場合も、品よくまとまるように心がけています」仏製スパンコール、日本製ビーズをパーツごとに刺繍し、組み合わせて立体感を出したヘアコーム『リボン』はバレッタも有。各¥18,000(税抜)
大小さまざまなスパンコールをたっぷり重ねた贅沢なデザインのミニヘアコーム『ミルフィーユ』は和装にも洋装にも。各¥7,000(税抜)
デザインも、今回写真で紹介したクラシカルなものから、鯛やクラゲをモチーフにしたユニークなものまで豊富なla broderie AWANO Ryoko。そのインスピレーション源となっているのは植物や旅先で出会ったものなどさまざまだと言います。 「本が好きで、歴史や美術、植物や動物の図鑑も、デザインの参考にしています。史跡や博物館、美術展、旅先で手に入れた布や素材からアイデアが浮かぶことも。実物を観察するために、水族館や植物園にカメラを持ってでかけることもあります。それらの経験が自分の心の引き出しの中に入っていて、テーマに合わせてそれを引っぱり出したり、ミックスさせる感じでしょうか」 作り手の想いに触れることで、ますます大切にしたくなるハンドメイドのアクセサリー。ファッションはそろそろシックな秋仕様に更新したい時期だから、耳もとやヘアにはお気に入りのアクセサリーで華やぎを添えてみませんか。チェコ製アンティークビーズや仏製スパンコールなどを使用した、普段使いにピッタリなピアスも種類が豊富。各¥10,000〜¥12,000(税抜)
<プロフィール> AWANO Ryoko/la broderie AWANO Ryokoデザイナー 縫製会社勤務の後、エコール・ルサージュにてリュネヴィル刺繍の基礎を学び、2014年よりla broderie AWANO Ryoko(ラ ブロドリー アワノリョウコ)をスタート。百貨店での期間限定ショップやセレクトショップでの販売をメインに活動中。名古屋三越栄店(8/28〜9/4)、静岡伊勢丹(11/13〜19)で出店予定。 紹介しきれなかったオリジナリティ溢れるアクセサリーは @la_broderie_awano_ryokoでご確認いただけます。