マンゴープリンだけが香港スイーツではありません!驚くほどのバリエーションがある香港スイーツ!
■香港スイーツはどこで食べられる?
広東語でデザートは食べるには「糖水」「甜品」という看板の出ているお店を探しましょう。「糖水」はお汁粉のことで、「甜品」はデザートのことです。こういうお店はお昼すぎか夕方から、お店を開けます。実は一番にぎわうのは夜中です。香港人は夜食にこの「糖水」を食べることが多いので、「糖水」のお店は夜中までやってることが多いです。
■お汁粉にもたくさんの種類があります
日本でお汁粉というと、小豆のお汁粉、ぜんざいぐらいしか思い浮かびませんが、香港にはたくさんの種類があります。
・紅豆沙(小豆)
・緑豆沙(緑豆)
・芝麻糊(黒ゴマ)
・花生糊(ピーナツ)
・合桃糊(くるみ)
・栗子糊(栗)
・ザーザー(口へんに査と書きます。いろんな豆のミックスお汁粉です)
どれを頼めばいいか迷いますね?迷ったときは「鴛鴦(インヨン)」というオーダーの仕方があります。鴛鴦というのはつがいですので、ふたつで一組の意味で使われます。「鴛鴦」でオーダーすれば、ひとつのお椀にふたつのお汁粉を、右半分と左半分で入れてくれます。まぁ、混ざってしまいますけどね、べつに混ざってもまずくなるわけではないので大丈夫です。さらに、ここにお団子をプラスして入れてもらうこともできます。
■お汁粉以外にもたくさんのスイーツがあります
マンゴープリンが一番有名ですが、その他にもいろんなスイーツがあります。
タピオカや涼粉と呼ばれる漢方ゼリーと、新鮮なフルーツをミックスして、ココナツミルクをかけてくれます。スイーツのお店に行くと、そのメニューの多さにきっと驚くことでしょう。
「豆腐花」と呼ばれる豆腐のスイーツもおすすめです。はじめは、え?甘い豆腐?とぎょっとするかもしれませんが、これが食べてみると、意外といけます。ホットでもコールドでも、お好みで。
■スイーツなのに体にいい?
デザートというと日本ではダイエットの敵のように思われていますが、香港ではスイーツも体のことを考えて作られています。お汁粉にも実は様々な効能があります。小豆、緑豆はむくみをとる、黒ゴマは美肌・美髪効果、くるみは脳にいいと言われています。その他にも、白きくらげ、蓮の実、百合、陳皮など、いろいろと体にいい食材をプラスしてデザートを作ります。そして、香港人はそのときの体調に合わせて、どのデザートにするか決めるのです。
ということで、デザートとはいえ、奥が深い香港のデザート。夜中にデザートの店に行くと、男性のお客さんが多いのにも驚くはずです。香港のデザートは、おいしいというのももちろんありますが、体のために食べていることが多いので、子供からお年寄りまで、男性も女性もよく食べるのです。ぜひ夜中の糖水、お試しください。