読みもの
旅に出よう! 八木下泉さんのLA買い付け旅行記【後編】
前編ではLAに行ったら絶対に押さえておきたいオシャレスポットを紹介してくれた八木下さん。後編では買い付けの様子を伺います。
見るもの、触れるものすべてが自身のブランド”PUR”のインスピレーションに
「今回は2月に開催されたvintage show inspirationに合わせて行ってきました。仕入れというより自分のためのショッピングといった感覚ですが、貴重なヴィンテージが見つかるんですよ。Rose Bowlは毎月フリーマーケットを開催していて、全米最大級の規模。日が昇る前の早朝5時からバイヤーたちが集まり、家具や雑貨も並んで見ごたえ十分。ヴィンテージの洋服は、当時はどんな風に着ていたのかなど、ただオシャレなだけではなく、ストーリーを感じられるところが魅力。古着を着たことがない方も取り入れやすいように幅広く買い付けて、今の時代に取り入れたいものをセレクトしています。今も少しずつお店に出しているところですよ」買い付けではシーズン問わず、いいと思ったものをたくさん仕入れるようにしているそう。
お客さんの顔を思い浮かべ“これはあの人に似合いそうだな”と想像しながら買うことも。
程よくトレンドも取り入れて、今のファッションの流れに馴染むアイテムを吟味。
朝から晩までフル稼働の買い付け旅を振り返って思うのは「楽しくて仕方なかった」という爽快な言葉。日本ではお店のことはもちろん、2児の母として多忙を極める八木下さんにとって、LAはちょっと立ち止まって自分を見つめ直すことができる場所でした。 「とにかくみんな愉快で、適当で、すぐ話しかけてくれるんです。海外で見る景色や匂い、世界観、すべてがPURのインスピレーションになっているし、子どもたちにも“こんな世界があるんだよ”と教えてあげたい。ただ、行くたびに語学力のなさを痛感させられるので、子どもたちを連れて行っても困らないように、英語の勉強を継続中。親子で短期留学が今の目標です!」「次は子どもたちもロサンゼルスに連れて行きたいです!」
(おわり) >前編はこちら
<プロフィール> 八木下泉/PURプロデューサー 2012年に姉妹でアパレルブランド“PUR”を立ち上げ、現在は夫婦で“Petrichor”を経営。栄養士、フードコーディネーターの資格を持ち、ケータリング、撮影のフードスタイリングも手掛けている。 Petrichor https://p-petrichor.com