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世界の乾燥対策シリーズ北イタリアの冬は厳しい!
・太陽の国がイメージのイタリアが乾燥?!
イタリアのイメージは太陽がいつも照って、
カンターレ、マジャーレ、アモーレ!
という言葉に代表されるように人々は
いつも楽しそうに歌って、食事をして、人々を愛して、というものですね。
しかし、皆様もご存じの通りイタリアは長靴の形をしており南北に伸びています。
北と南では違う国かしら?というくらい全く違う気候、紫外線、文化があります。
上に書いたイメージは主に南に適用され、私がいる北イタリアは少し違ってきます。
・じゃぁ、北イタリアはどんな気候なの?
ミラノを含む北イタリアは日本の北海道と緯度が同じです。
それで冬はとても寒いです。
またポー川という大きい川が流れており、その川にある大量の水分と地表面の温度の差から霧が、
時には一寸先は闇、というくらいの深ぁ〜い霧が発生します。
霧が発生するくらいだから湿度があっていいんじゃない?と思ってしまいますが、実は違うんです。
外が寒いので家を暖かくして閉じこもりがち。
なので室内は思っている以上に乾燥しているのです。
・ウミディフィカトーレ ダ カロリーフェロ
イタリアの家は家の各部屋に備え付けの暖房があります。
イメージとしては日本でいうオイルヒィーティングですが、
中を巡っているのはオイルではなく、熱湯です。
これで部屋の中は、1日中ずっと同じ温度が保たれるのですが、
それ故に家の中の乾燥はひどくなるのです。
夜中も温度設定が低くなりますがずっと稼働しているので家の中にいる限り、
どうしても常に乾燥した空気にさらされている状態なのです。
その乾燥対策の一つが
そのオイルヒィーテイング(便宜上この言葉にします)に陶器でできた花瓶のようなもので、
小さな穴があいていて針金でヒーターに吊るせるようになっている物をひっかけて設置します。
ちなみにこれ、イタリア語では
umidificatore da calorifero(ウミディフィカトーレ ダ カロリーフェロ)といいます。
この中に常に水を入れておくことにより、水を蒸発させ、室内に湿度をもたらします。
日本の加湿器と同じですがもっと原始的です。
でも電気代も使わないですし、経済的ですね。
・ボディークリーム
続いて乾燥対策の方法は皆様おなじみのボディークリームです。
ヨーロッパの硬水という特質上、
シャワーやお風呂に入るのが日課になっている日本人にとってのこの水が
身体から油分が取り、乾燥に拍車をかけます。
それで、シャワー後のボディークリームが欠かせません。
これを怠るとあらゆるところからフケのような粉が落ちてきます。
しかし匂いや色に統一性を持たせることにかけてはこだわりの強いイタリア人にとって大切なのは、
シャンプー・コンディショナー・ボディークリームも
同じメーカーの同じ香りのラインナップで揃えることが大切。
ということで各社匂いをトータルコーディネートして
ラインナップバリエーションを出しているわけです。
日本にあるのとはまたちょっと違うイタリア人好みの香りに包まれ
冬のイタリアを楽しむのもいいですね。