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インテリアや小物のひと工夫で家の中も冬支度 Vol.1
クリスマスパーティや忘年会など、家族や友人との集まりが増える冬。気が付くと家の明かりが早くともるようになり、家で過ごす時間も長くなる季節です。温かい気持ちで家族や友人を迎えられるように、お部屋も冬支度を始めませんか?
インテリアショップ、chair-chairのオーナー・大竹一成さんが今のお部屋に“+1”のアイデアを3回に分けて紹介します。
ファブリックパネルで壁を飾って、ぬくもりのある空間に
はじめまして。Chair-chairの大竹です。
初回は壁を活かして四季を楽しむヒントを書いてみます。
日本では、ファブリックを壁に飾ってインテリアを楽しむ感覚があまり強くありませんが、アメリカでは主に60年代頃からファブリックパネルというアートが盛んでした。
紙のポスターを飾る場合、ポスターフレームに収めて壁に飾るのが主ですね。
そうするとどうしても目に入るのは、ガラス面とスチールや木製の枠。
紙の絵を楽しむには、この方法以外は難しいと思います。
それに比べ、ファブリックパネルはその絵柄が入ったファブリックをそのまま壁に飾れます。
アメリカではコレクターも多いMarushkaの60~70年代の作品。
このバルーンのようにポップなパターンを始め、動物シリーズなど可愛らしいデザインが多いです。
ファブリック自体が表に出ている事で、その優しさや奥行き感がストレートに目に入る点がポスターと大きく違うところ。
また、木枠にファブリックが巻かれただけのシンプルな構造で、大きなサイズでも重量が軽くすみます。
これは壁を飾るアイテムとしては強みでして、賃貸などでも壁面に大きなダメージを与えずに飾ることができるのです。
フィンランドのテキスタイルメーカーvallilaのもので、ハワード・スミスの作品の中でもとても有名なデザイン。
同じお花でも色違いやパターン違いも存在し、コレクターも多い作品です。
ミッドセンチュリーのテキスタイルデザイナー、アレキサンダー・ジラルドの60年代の作品。
テキスタイルによるウォールアートを代表するデザイナーです。
お花・太陽・海・山・虹など自然を感じる絵柄や、幾何学模様のモダンなパターンまで様々なファブリックが存在します。
これからの寒い時期は窓からの眺めをイメージして、紅葉をモチーフにしたファブリックなども素敵です。
寒い冬だからこそ、温かみを感じる元気な色合いのファブリックもいいですね。
お部屋のインテリアとのコーディネートもいいですが、その壁を窓に見立てて絵柄を選んでも楽しいですよ。
<プロフィール>
大竹一成/chair-chairオーナー
イームズをはじめとするミッドセンチュリー家具や、オリジナル家具を中心に扱うインテリアッショップのオーナー。千葉県では唯一のカリモク60正規販売店。柏市にショールームがあり、インテリアコーディネート、建物に関する相談も受付中!
トップ画像のファブリックパネルはマリメッコのヴィンテージファブリック『albatrossi』。幅は2500mmあり、本来縦に流れるデザインをあえて横づかいにしてみると、また違った魅力を発見!
chair-chair https://www.chair-chair.com/