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シンガポールの歴史に触れる〜コロニアルなホテルを巡る旅〜
先進国家として進化を続けるシンガポール。近未来的な建築物が増え、レジャースポットも充実しています。一方、街中に残るコロニアル建築物も多く、シンガポールを味合い深い都市として演出しています。
実は、第二次世界大戦中は日本が占領した時期もあるシンガポール。優美な姿を今に残すコロニアル建築物も、かつて日本軍が利用していたものもあり、日本との因縁も感じられます。
代表的なコロニアル建築物として愛されるホテルも多く、その趣は女性ツーリストを常に惹きつける存在でもあります。シンガポールの歴史に思いを馳せながらコロニアルなホテルを巡る、今回は、そんな旅をガイドしていきます。
シンガポールの創始者といわれるトーマス・ラッフルズの名を持つこのホテルは、シンガポールの代表的なコロニアル建築物でもあり、国内最高級のラグジュアリーなホテルとしても有名です。クラシックな白亜の建物は、周辺の近代的なビルとのコントラストも美しい唯一無二の存在感。数々のセレブリティが利用していますが、特に、イギリスの作家サマセット・モームに愛されたホテルとしても知られ、「ラッフルズ、その名は東洋の神秘に彩られている」という賞賛の言葉が残っています。第二次世界大戦時には日本軍陸軍将校の宿泊施設として使用されていたそうです。
女性に人気のカクテル「シンガポールスリング」の発祥の地でもあるこのホテルでは、バーに立ち寄り、カクテルを手にして夕暮れのひとときを楽しむのもおすすめ。セレブな気分に浸れるホテル内アーケードでのウィンドウショッピングもシンガポール観光スポットとして大変人気があります。
【シンガポールにおけるコロニアル建築】
「コロニアル建築」は、植民地時代の建築様式。シンガポールは19世紀にイギリスの東インド会社の植民地支配により都市化した歴史があり、イギリス様式の建築物が数多く残っています。 シンガポールのコロニアル建築は、ヨーロピアン・ネオクラシックスタイルやパラディオ 様式で、現在もホテルや公共施設、オフィス、レストランなど店舗として活用されていま す。【コロニアルなホテルを巡る】
シンガポールのコロニアル建築は、外観を眺めるだけでなく、実際に宿泊できるホテルとして利用されている建物が少なくありません。コロニアルなホテルでのひとときは、大英帝国植民地時代の優雅な気分を味合え、旅の醍醐味となるでしょう。<ラッフルズホテル>
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