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夏の風物詩・花火のはなし
8月に入り、あちらこちらでお祭りや花火大会が行われていますね。
今年の7月の東京は比較的涼しかったので、やっと本格的な夏が来た! という感じです。
そんな夏の風物詩の花火。
各地で開催されていますが、私の大好きな花火大会をご紹介します。
それが、日本3大花火大会の1つ、秋田県大仙市大曲地区で開催される『全国花火競技大会 大曲の花火』。
例年8月最終土曜日に開催される花火大会ですが、タイトル通りただの花火大会ではありません。
全国の花火師が腕を振るう競技大会で、その規模・権威共に日本一と言われています。
しかも日本にあるいくつかの花火競技大会中で、日本煙火協会が後援、かつ、「内閣総理大臣賞」が与えられるのは、『全国花火競技大会 大曲の花火』と『土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)』の2大会のみです。
街の中心を流れる雄物川河川敷の広い会場で行われる大会は、周りに高いビルが少ない為遠くからも十分見物する事が可能で、とにかく迫力のある花火が間近に観られるのが特徴です。
もう1つユニークな特徴が、昼花火です。
昼花火が行われるのは、日本全国を探してもここだけ。17時頃の未だ明るい内から開始されます。
夜の花火のような光の効果とは違って煙の色や音のインパクトを楽しむもので、大きな音と共に赤、黄、緑、青、黒、白などの色煙が空から舞い降りてくる姿はなかなか面白いです。
さて、本格的な夜花火は10号玉の部と創造花火の部で競われます。
10号玉の部では10号玉2発が打ち上げられる仕組みになっています。
その見事な大きさと、ずしんと身体に響く音が迫力満点!
一方、創造花火の部は、打ち上げ花火にテーマを設けて形態・色彩・リズム感・立体感など、花火師の創造性を追求したもの。
ストーリー性があり音楽のイメージと合った作品が多く、更に感動!
この夜の2部の中から、最も優秀と認められる花火を作った花火師に「内閣総理大臣賞」が贈られます。
また、競技の合間には、ワイドスターマインを約5分間にわたり壮大に打ち上げる大会提供花火もあり、大会の目玉になっています。
当然、たくさんの見物客で賑わうので道路や電車は大混雑します。早めに来て、テントを張って河原でキャンプをするのも良いでしょうね。
たくさんの屋台や余興もあるので、1日中楽しめる大会。
たくさんの感動を得られる事、間違いなしです。