読みもの
あなたの「幸せのレシピ」はなんですか?
必死に努力する毎日。
息をつく暇も、余裕もない。
誰にも頼らず、人との距離も広がる一方。辛くても決して弱みは見せない。
働く女性なら誰もが共感できるのではないでしょうか。
今回、おすすめする映画「幸せのレシピ」の主人公ケイトも同じです。
ニューヨークの有名なレストランでマスターシェフを務める、ケイト。
彼女が作る料理は絶品ですが、神経質で完璧主義者のケイトが率いる厨房はいつもピリピリムード。
そんな時、ライバルとなる正反対の性格のシェフニックと、不慮の事故で亡くなったケイトの姉のひとり娘ゾーイが現れます。
ニックは、自由気ままに働き、皆を笑顔にします。
ゾーイは、心を閉ざし、ケイトが差し出す料理に見向きもしません。
完璧だと思い続けてきた日常に二人が入り込んできたことで、ケイトは今まで味わったことのない不安を感じます。
映画の中でカウンセリングを受けているケイトが言った、とても印象に残っているセリフがあります。
「人生のレシピがあれば誰か教えて欲しいわ」
そしてそれを聞いたカウンセラーはこう返します。
「自分で作り出すレシピが何よりも素晴らしいってわかっているはずですよ」
ハッとするシーンです。
必死に築き上げてきたキャリア。
今の居場所に誇りを持ち、自分のルールを頑なに守り通してきた。
予想外の出来事で、心をかき乱され、全てを失ってしまうような不安を抱いたことがある女性は少なくないはず。
ひとりで完璧を追求してきたケイトが、二人に出会ったことで少しずつ心がほぐれ、 本当の「幸せのレシピ」を作りあげる過程には、頑張りすぎている働く女性へのヒントが隠れています。
そして、映画の中に出てくる美しい料理の数々は、冷え切っていた心を温めてくれるスパイスでもあります。
「誰かと食べる食事はどうしてこんなに美味しいのだろう」
心に余裕ができ、これまでと違った視点で物事を見られるようになると、固まっていた表情に笑顔が戻り、内面の美が外見にも溢れ出てくるのではないでしょうか。
最後に、「仕事は私の全てなのよ!」と言うケイトに、ニックが言い放った言葉を。
「違う!仕事は人生の一部に過ぎない!」
「もっと心を開いて、人生を楽しめよ!」
頑張って走り続けてきた働く女性たち。
この言葉がガツンと響いたならー。
少し立ちどまって、時には流れに身を任せてみることもありかもしれません。
疲れて元気がでない時、 大人の女性の心をほぐしてくれる映画「幸せのレシピ」。
あなたの「幸せのレシピ」はなんですか?
幸せのレシピ 特別版