読みもの
世界の乾燥対策シリーズドイツ人の保湿へのこだわり
EUの中心に位置し、日本からも多くの観光客が訪れるドイツ。
皆さん、ドイツといったら何を思い浮かべますか?
やっぱりビール?ソーセージ?
それともクリスマス市でしょうか?
ここでは私がドイツ滞在中に見たり感じたりした、ドイツ人の保湿へのこだわりについて書きたいと思います。
・え?!毎日お風呂に入らないの?
はい、ドイツ人は毎日なんてお風呂に入りません。
水が硬水というのもありますが、バスタブに毎日浸かるという人はよっぽどの変わり者ぐらいでしょう。
髪だって週に1回しか洗わない人もいるんですよ?!
日本より北に位置し、冬も長く寒いドイツ。
それなのにシャワーで大丈夫でしょうか?
これには暖房設備の違いも無視できません。
ドイツのバスルームにはヒーターがあり、大体つけっぱなしなのでとても暖かいのです。
だから寒い冬にお湯に浸かってほっこりしたいという思いはあまりないのかもしれませんね。
そしてお風呂に入らないことによって、肌のバリア機能である油分が奪われず、自然と乾燥対策になっているのです。
とはいえ「清潔好き」として知られるドイツ人、シャワーはこまめに浴びるほうではないかと思います。
仕事を終えたら、シャワーでさっぱりしてコンサートや映画に出かけるなど、
シャワーでオン・オフの切り替えを上手にしているようです。
・美容に無頓着なの?
いえいえ、そんなことはありません。
むしろ肌のことをとても大事に考えていると思います。
肌に余計なものを塗りたくない、塗らないほうがいいという発想から、お化粧もあまりしない女性が多くみられます。
ナチュラルが一番!というこだわりも強くみられます。
ポイントメイクを上手にしている女性が多いですね。
特にアイメイクは力を入れているようです。
ファンデーションを塗らなければ、界面活性剤の入ったメイク落としを使う必要もないので、
肌の油分を余計に取って乾燥してしまう心配もないのです。
・表面はさらっと、肌はしっとりは日本だけ?徹底した保湿主義
日本で購入している海外ブランドの化粧品は完全に日本仕様になっているのをご存知ですか?
免税店などで日本と同じものがなかった経験をされた方もいらっしゃるかと思います。
同じブランドでもドイツで購入できるのは、油分たっぷり、とにかく乾燥を防ぐものです。
表面はさらっとして、肌はしっとりする乳液的なものを求めてもちょっと見当たりません。
ボディーソープも保湿効果がものすごく高く、シャワーで流しても、ちゃんと石鹸分は落ちた?と心配になるくらいです。
製品によっては、そのまま入浴剤として使えるものも多数あります。いわゆる泡のお風呂です。
ボディーソープに保湿成分が入っているので、映画で見るように泡がついたまま、シャワーでゆすぐことなく、バスローブを着てしまいます。
肌にいいのかどうかわからないこともありましたが、彼らの哲学では、「清潔」ということになるのでしょう。
いかがでしょうか?年間を通して乾燥した気候のドイツ。日ごろ何気なくしている習慣がその土地の気候と密接な関係を持っているというのは面白いものですね。