〜ホテルで優雅にSPAはもう飽きた?というあなたに、ローカル色満点のローカルマッサージをご紹介します〜
香港にはたくさんのマッサージ屋さんがあります。高級SPAからローカルマッサージまで、本当によりどりみどりです。ローカルマッサージは行ってみたいけど、言葉の問題もあるし、よくわからないので不安という方もいるのではないかと思いますが、大丈夫です!行ってみましょう!
■どんな場所にあるの?
これはもう、ほんとにいろんなところにあります。どこに行けばいいの?と聞かれても、ほんとにどこにでもあります、と答えるしかないぐらい、どこにでもあります(笑)
ただ、特徴としては、ビルのグランドフロアではなく、2階、3階にあることが多いので、街を歩くとき、上を見ながら歩いてみましょう。「按摩」という看板を見つけたら、それがローカルマッサージ屋さんです。あるいは「按摩・推拿・淋巴」などと書かれていることも多いです。そして、その看板はたいていネオンでピカピカ装飾されています。
■どんなマッサージをしてくれるの?
普通に頭、首、肩、腰のマッサージをしてくれます。30分や1時間、2時間と、自分で時間を選べます。たいていのお店が、入り口にメニューの看板をかかげてますので、言葉が通じなければ指さしでコミュニケーション取れば大丈夫。でもほとんどのお店で、英語が通じますから、言葉の問題で困るということはないでしょう。
■ぜひ試してほしいのが「刮沙」「抜罐」!
「抜罐(バッ・グン)」は、最近は日本でもカイロや鍼をやってる診療所に行くとやってくれるところがありますね。日本語では吸い玉やカッピングと呼ばれるものです。丸いお椀のようなものを当てて、皮膚を吸着して吸い上げます。そのまま何分間かおいたあと、お椀をとると、悪い場所は紫色や赤黒い色になると言われています。最初はびっくりしますが、これは血流が改善されて、デトックスされた証拠です。数日たつと色はだんだん消えていきます。悪い場所ほど色が濃くて、特に問題のない場所はそれほど色がつきません。
「刮沙(グワッ・サー)」の「刮」はけずる、こするという意味で、「沙」は汚れた血を意味しており、皮膚をこすって、汚れた血を出して、デトックスする中国古来のマッサージ法です。血を出すといっても出血させるわけではないので、安心してください。ヘラで首や肩、背中の凝っているところの皮膚をこすっていきます。すると、「抜罐」と同じように、赤や紫の斑点のようなものが出てきます。悪い場所、血が滞ってる場所ほど、汚い色になります。これも数日で消えるの安心してください。
正直なところ「刮沙」も「抜罐」も、SPAのマッサージのように優雅で気持ちのよいものではありません。「刮沙」は、はっきり言って痛いです。叫ぶような痛さではないですが、ヘラで皮膚をこするわけですから、気持ちよくはないです。でも、終わったあとの不思議な爽快感がやみつきになります。本当に体の中の悪いものが出て行ったような気がしてきます。
私は肩こりがひどいのですが、特にパソコンのマウスを使う右側の凝りがひどいです。この「刮沙」や「抜罐」をやると、見事に背中や肩の右側のほうが汚い色になります。左側も色は変わりますが、ふつうにピンクや赤い色です。右側は赤黒いというより、ほんとにどす黒い色になります。ああ、よっぽど凝ってるんだなぁと目に見えてわかります。そして数日たつと、色が消えていきますが、それと同時に肩こりが楽になってすっきりした気分になります。
中国4千年の歴史、昔も今も庶民に愛されているマッサージ、「刮沙」と「抜罐」。香港に行ったときには、ぜひお試しください。