「ムーミン」と聞くと、 白くてまぁるいカバのようなキャラクターを想像する方が多いのではないでしょうか? 実はムーミンはカバではなく、 北欧で妖精の一種だと伝えられているトロールという生きものなんです。 作者であるトーベ・ヤンソンが幼少期、姉弟ゲンカに負けて、 悔し紛れに描いたイラストがムーミンのルーツだと言われています。 さて、そんなムーミンの世界は、小説から漫画、アニメなど広く展開しており、 そこにはたくさんの個性豊かなキャラクターが登場します。 今回は、ムーミンシリーズに登場するキャラクターたちの名言をご紹介したいと思います。 ムーミン 「ぼく思うんだけど、秘密っていうのは、しばらく秘密にしておいて、 それからバッと出して、みんなをびっくりさせるんじゃなくっちゃ、 つまらない」 「生きるって、すばらしいことだなぁ。 どんなものでも、何の理由もなしにいっぺんに変わることがあるんだねぇ」 好奇心旺盛なムーミンは、けれど少し臆病で、 いつも自分を奮い立たせては、さまざまなことに挑戦をします。 臆病になるのは知らないことが多いから。 ムーミンは学んだことを率直な言葉にするので、聞く相手にもまっすぐに伝わるのです。 ムーミンママ 「すべて楽しいことは、お腹にいいのですよ」 「ねぇムーミン、 友だちが、いちばん好きなことをしながら生きていけるようになるって、 すてきなことじゃない?」 いつも優しくて、おおらかなムーミンママは、毎日おいしいごはんを作ってくれます。 セリフにもあるように、ママにとっては、 大切なみんなの幸せが自分の幸せにつながっているのかもしれません。 ママがみんなに愛されていつも笑顔でいる秘訣は、きっとそこにあるのでしょう。 ムーミンパパ 「人生は一度だけなんだ!」 「大きな旅立ちというものは、 書物の、第一行目の文章のように、重要なものなのだよ。 その一行が、この一瞬が、すべてを決定づけるんだ」 冒険家のムーミンパパは、いつだって大志を忘れません。 一度きりの人生だから、自分の好きなことをしっかり成し遂げる。 そのために日々一生懸命なパパの言葉は、大切なことを思い出させてくれます。 スナフキン 「大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ」 「この世にはいくら考えてもわからない、 でも、長く生きることでわかってくることがたくさんあると思うんだ」 自由人のスナフキンは、旅で得た多くの経験から、 真理をついた言葉や、ときには哲学的な考え方を披露します。 彼の言うことは当たり前なようで、けれど言葉にされてハッと気付かされることがたくさんあります。 自分自身を見つめ返したいときには、きっと、彼の言葉が道しるべになるはずです。 リトルミィ 「時々、 誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。 それね、本当のこと言われてるからよ」 「あなた、自分をすぐ何かに決めつけようとするでしょ。 本当の自分を見つけるのはもっとずっとずっと先の話。 今することは、一生懸命迷うことよ」 少し毒舌なミィですが、嘘や間違ったことは決して言いません。 ミィの言葉がチクリと刺さるのは図星の証。 けれど、決して焦らず自分にできることを一生懸命にやれば、おのずと道は開ける ——というのがミィの信条です。 名言紹介は以上です。気に入ったものはあったでしょうか? 今回ご紹介したほかにも、 ムーミンシリーズには魅力あふれるキャラクターやセリフがたくさん登場します。 舞台である北欧の壮大な自然と、そこに生きる人たちの織りなす生活が、 ムーミンの優しくて少しだけ切ない物語を生み出したのしれません。 寒い冬の日は、こたつでのんびりムーミンの世界に浸ってみるのはいかがでしょう。