言葉と音、オノマトペの世界

言葉と音、オノマトペの世界
みなさまこんにちは。 最近、日中はぽかぽか暖かい日が多く 過ごしやすくなってきましたね。 日中に太陽を浴びながらダラダラ過ごしても、 夜にはすやすや眠れますから 春眠暁を覚えず、これ然り。 という気持ちになります。 さて、ペラペラとお話してしまいましたが なにかにお気づきでしょうか? チラチラと文字の色が変わっている箇所、 そう「オノマトペ」です! 日本語はこの「オノマトペ」が非常に発達している言語で 私達の日常会話や意思疎通においてとても役立っています。 今回は普段何気なく使っている「オノマトペ」の世界について、 ご紹介します。

1.オノマトペとは

オノマトペという単語は、フランス語のonomatop?eという単語が由来です。 意味は、
擬音語や擬態語、擬声語などを意味する語。きらきら、ぴちゃぴちゃ、などのような表現を包括する概念。 出典|実用日本語表現辞典
擬声語とは……
事物の音や人・動物の声などを表す語。「ざわざわ」「がやがや」「わんわん」「しくしく」の類。 出典|実用日本語表現辞典
擬態語とは……
物事の状態や様子などを感覚的に音声化して表現する語。「にやにや」「うろうろ」「じわじわ」「ぴかり」「ころり」「てきぱき」などの類。 出典|実用日本語表現辞典
非常に似ているのですが、 なんとなく違いをわかっていただけるでしょうか。 これら、擬声語と擬態語の総称が「オノマトペ」となります。

2.具体的なオノマトペ

さて、この「オノマトペ」ですが あまりにも身近にありすぎて いざ考えてみるとなかなか難しいですよね。 たとえば、【食べる】ことに関してだけでも
  • パクパク
  • モグモグ
  • ガツガツ
  • ムシャムシャ
  • モリモリ
と、少し考えただけでたくさん出てきます。 まだまだほかにもありそうですが、 これら5つのオノマトペだけでも 同じ【食べる】を表しながらも違ったニュアンスが あることがわかります。 たとえば……

「大好きな苺パフェが絶品でパクパク食べた!」

「ミディアム・レアのステーキをモグモグ食べた」

「パクパク」は大好きなパフェに細長いスプーンを突き立てて 何度も口に運んでいる様子が思い浮かびますし、 「モグモグ」は美味しいステーキを一口サイズで頬張って 味わいながらたくさん咀嚼している様子が思い浮かびます。 口に出すとより分かりやすいですが、 "パ"などの破裂音と"グ"などの濁音で 与える印象が変わってきますよね。 このようにちょっとした語感の違いが、 私達のコミュニケーションを豊かにし 会話にイメージを与えてくれます。 そういえば、もうすぐ梅雨の季節。 雨がザーザー降り出したら、 ピチャピチャ跳ねる水たまりの音を楽しみながら 身近なオノマトペ、探してみてください♪
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